日本科学未来館(以下、未来館)のウェブサイト制作で、株式会社COLSISのスタッフとしてアートディレクター、デザイナーを担当した。デザイン以外にも、ディレクターと共に意見集約やサイト全体の情報設計にも携わった。
ナビゲーションの整理
未来館の活動は展示やイベント、施設情報といった来館者向けのものから、市民や専門家と取り組む研究、科学と社会にまつわる発信コンテンツ、科学コミュニケーター(SC)の育成や活動など、様々な規模のテーマに渡っている。運用開始後の拡張性を考慮して整理を行い、「展示」「発信・普及」「研究・調査」など、近しいコンテンツをまとめあげるナビゲーションのグループを設けた。
UIの最適化
スマートフォン・タブレット・PCそれぞれの環境で主要なナビゲーションが最適化されるようにUIを設計した。特にスマートフォンのデザインでは片手でも操作が容易くなるようにメニュー要素を下部にレイアウトした。未来館のアイデンティティに合わせた青色をベースに、サブカラーとしてやわらかいベージュや水色、グレーを強調・関連する機能に割り当てたビジュアル表現とした。
理解促進のためのコンテンツ提案
来館前の利用者に対して特徴的な施設の規模感を伝えるために、「フロアマップ」や「常設展」のマップ・各展示への通し番号の付与や、館内の楽しみ方をレコメンドする「おすすめコース」、活動の概要を一繋ぎにした「未来館について」の設置などを提案し、未来館のハード・ソフト両面の理解促進を目指した。